23.高校野球の思い出


 私は、あまり野球が好きではなかった。

 高校3年生のとき、野球部に頼まれて地区大会の応援にいくことになった。 演奏することは楽しいのでいいのだが、野球が好きではない私としては、面倒だと思ったのも事実。私は、木管楽器(クラリネット)だったので、外では演奏することができず、声の応援だった。試合は、何回戦だったろうか。相手は、甲子園にも出場経験のある学校だった。それでも、野球部員はすごい頑張りを見せてくれた。まさに、白熱!応援も、どんどん気合が入っていった。こんなにも面白いものだったのだ、と気づかせてくれた。点の取り合い。一生懸命な姿。感動した。高校野球は、プロと違って、その一生懸命さが感動させてくれるのだと思う。結局試合には負けてしまった。野球部の友達がいて、試合後にお礼を言いに来てくれた。「ありがとう」って。泣いている姿を見て、さらにぐっときた。こちらがお礼を言いたかった。

 それから、高校野球は好きになった。

  

 

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